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よくあるご質問

Q

石が抜け落ちませんか。

A

地震など強い力を受けない限り、抜け落ちません。その理由を説明します。

前面石には、重心が面より後ろにある石を使用する

前面石(石積の前面に見える石材)の重心は(右図AB線)より後ろにあります。石の面を決めるときは、その石の幅が最も大きい箇所(AB線)を面とします。CDの石の様に面が重心と重なる石は前面石には使用せず、中詰材として裏に使います。持ち込み石材の中にはこのような石材が5%程度存在し、前面石には使用できません。

地震時以外には石材が飛び出ることはない

石積には勾配がありますので、重心は勾配によって下降します。勾配を付けて据え付けた石材が前に飛び出るためには、面が垂直になるよう据え付ける位置まで石材が移動し、背後からの石材の接触抵抗と重量以上の力が必要です。しかも、石材の周りに他の石材のない状態下です。このような力は地震の際に希に発生しますが、地震による力は石積擁壁全体に加わる力なので、個々の石材に加わる力はごくわずかです。過去に経験のないような大地震で全体が崩壊することはあっても、一つの石材だけが飛び出るということは非常に考え難いです。

飼石、矢石により安定を図る

石積は大小様々な石材によって組まれ、前面石は石積内側のによって張り、詰め込まれているので、動くことができない構造になっています。胴飼石は、全面積の重心を受け前面石の低下を防ぎ、とも飼石は前面石が左右に動くのを防ぎます。その働きが弱い場合は、矢石を打ち込み前面石と飼石を競らせて、安定を図ります。

石が前に抜け出さないようにしたブランチブロックの構造

ブランチブロックは、1m間隔で配置することによってハニカム枠を形成します。この枠内に石積部分を納めます。枠内では、縦枝材の内側に「ハ」の字の形のテーパーによって前に出るのを防ぎ、更に枝材の上端部の径と、幹材の付け根部分の径の差20mmのテーパーがあるため、石材が下降すれば締まる構造になっています。 ブランチブロックを使うことによって、ハニカム枠の中の石材は一個の石材と考えることができ、全体として強固な石垣を形成します。前面がブランチブロックによるハニカム枠によってできあがった1㎡の亀甲石(控長1.45m)の集合体と考えると理解しやすいです。